このページでは、Javascriptを使用しています
  • 日本病理学会について
  • 市民の皆さまへ
  • 専門医
  • 病理医への扉
  • 刊行物

HOME >専門医 > エキスパートパネル レポート(分子病理専門医 資格更新用)にリキッドバイオプシー症例を採用するときの症例選定条件に関して


エキスパートパネル レポート(分子病理専門医 資格更新用)にリキッドバイオプシー症例を採用するときの症例選定条件に関して

エキスパートパネル レポート(分子病理専門医 資格更新用)(以下、エキパネ レポート)にリキッドバイオプシー症例を採用するときの症例選定条件に関して
2023年2月27日
分子病理専門医資格審査委員会


1. 原則として、組織切片を用いがんゲノムプロファイリング検査を行った症例を優先する。

2. 組織切片を用いたエキパネ レポートの作成が難しい場合、以下の(1)かつ(2)の要件を満たした場合のみ、エキパネ レポートとして採用することを可能とする。

(1)当該症例に病理検体が存在するが、病理標標本ではなく、血液検体でのがんゲノムプロファイリング検査(リキッドバイオプシー)へ検体を提出した病理学的理由があった場合:
・病理検体は存在するが、病理検体が古い
または
・腫瘍細胞含有割合が20%未満で提出が困難
または
・細胞数が少ないため十分量の未染標本枚数(核酸量)が確保できない
など

(2)検査後、病理診断の再検討を行った場合 ・遺伝子解析結果を踏まえ、病理検体を用いた免疫染色などの追加検討をおこなった
または
・得られた遺伝子解析結果から病理診断の再検討を行い病理診断名の変更がなされた
または
・得られた遺伝子解析結果から別の鑑別疾患が挙がり、病理診断名の再検討を行ったが、組織学的には当初の病理診断名が妥当と考えられた
など
(2)にて「HE標本を見直したのみ」の症例はエキパネ レポートとしては不適とする。 また、リキッドバイオプシー症例を用いる場合には、レポート内に(1)(2)について言及する。なお、腫瘍細胞含有割合は記載しない。