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第11回診断病理サマーフェスト 病理と臨床の対話 開催報告

埼玉医科大学国際医療センター病理診断部 新井栄一
(第11回 診断病理サマーフェスト世話人)

今回の「診断病理サマーフェスト」は「皮膚病理診断研究会」との共催という形をとって、2017年9月2日(土)、3日(日)に東京大学伊藤謝恩ホールにて開催しました。最終的な参加申し込みは366名で出席が339名、欠席は12名、事前キャンセルは15名でした。さらなる内訳は、一般229名、研修医・大学院生122名でした。講師およびサマーフェスト委員が20名、皮膚病理診断研究会と東大のお手伝いの先生が11名で、会場には370名がいたことになります。
今回のテーマは「皮膚の炎症性疾患」でありました。病理医になじみの少ない皮膚の炎症性疾患の病理所見について、これから病理専門医を目指す方達を念頭に分かりやすく解説することを目的としました。講習会の時間内では理解しきることは難しいので、後に繰り返し勉強できるようにハンドアウトの充実を図り、実際の標本の病理診断報告書をどう書くかについてバーチャルスライドを用いて説明をしました。
会場の入場は、受付のための書類を事前に記入してきてもらう方式をとり、比較的スムースでした。会場の設営と終了時にもとに戻す作業は、皮膚病理診断研究会の面々と東大の若手の方々、牛久先生の協力により、スムームにできました。
最後に、御参加の皆様、病理学会事務局、サマーフェスト委員の皆様、皮膚病理診断研究会と東大の先生方、ご講演を頂きました諸先生に感謝申し上げます。

【プログラム】

平成29年9月2日(土)
1.炎症性皮膚疾患診断のための皮膚組織の理解今山秀平(今山修平クリニック&ラボ)
2.海綿状パターンを呈する疾患「(鳥取大学、皮膚科教授、山元修)
3.乾癬様パターンを呈する疾患(日本医大、皮膚科教授、安齋眞一)
4.苔癬様および空胞様パターンを呈する疾患(埼玉医大、皮膚科教授、土田哲也)
5.偽リンパ腫、脂肪織炎、沈着性疾患、その他(カロリンスカ大、病理科、後藤啓介)

平成29年9月3日(日)
6.脱毛症 および毛包系疾患(福岡大、病理学講座、古賀佳織)
7.水疱・膿疱を形成疾患の病理診断(福本皮膚病理診断科、福本隆也)
8.真皮の組織球性、好中球性、好酸球性疾患、皮膚の感染症(京都府立医大、皮膚科、浅井純)
9. 皮膚血管炎と血管炎を伴わない炎症性血管病変の病理と臨床(目黒陳皮膚科クリニック、陳科榮)
10.バーチャルによる10症例のみかたの手ほどき(埼玉医科大学国際医療センター、病理診断部、新井栄一)


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開始20分前の会場
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