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平成26年/27年度役員選挙:全国区選出理事(選出区分2)所信表明一覧

全国区選出理事(16名)※立候補届出順

小田義直  九州大学形態機能病理
研究推進委員会委員長として病理学会カンファレンスの運営を行いリサーチマインドを持った若手病理医の育成に貢献してきました。学術委員会などの活動を通じて病理学会の学術活動の活性化と、病理診断だけでない病理学者としての面を併せ持った病理医の育成に努力します。
将来構想委員会で留学経験者にアンケート調査を行い、今年の春の病理学会総会で留学経験者によるオープンフォーラムを企画し、若手病理医に留学の魅力を伝えました。国際的なバランス感覚を持った病理医の育成と若手病理医の海外派遣の仕組みの構築を引き続き目指します。
病理医のワークライフバランスを充実させるために、まず病理専門医の数を増やすことが最も重要ですので、若者にとって病理専門医が魅力ある職業であるように、また病理学会の活動が若手にとって魅力あるものであるように改革を進め、次世代の病理学会会員および病理専門医を増やす努力を継続していきます。

堤  寛  藤田保健衛生大学医学部病理学
標榜科である病理診断科の医師として、「患者さんに顔のみえる病理医」が求められています。患者さんに直接、病理診断の内容を病理医が説明すると、患者さんは納得し、治療に前向きになれます。①「病理外来」の設置、②病理診断のセカンドオピニオン。この2つの選択肢を普及させたい。守備範囲の広さ、客観性、臨床医との人脈といった病理医の懐の広さを、ぜひ患者さんのために生かしたい。それが、患者さんの願いだからです。患者さんには診断内容を淡々と話せばいいのです。結果的に、病理診断の質的向上が期待され、若手のリクルートにつながります。医学生や研修医が病理診断の面白さや重要性をより深く認識するでしょう。時間確保のため、"病理医にしかできないこと"に重点的に時間を使いたい。PA制度の充実を図り、切り出しや病理診断の下見を臨床検査技師にある程度まかせることで、検査技師のモチベーションや技術的向上にもつながるでしょう。

深山正久  東京大学人体病理学・病理診断学
後継者のリクルート・育成を最重要課題に据え、理事長として学会活動に取り組んできました。一般社団法人への移行を終え、本年「国民のためのよりよい病理診断に向けた行動指針2013」を公表しました。学術評議員の積極的参加(会費値下げ等)による学会の一層の活性化を目指しています。
行動指針の基本姿勢に則り、病理診断科の標榜推進、外部精度管理機構の設立、がん診療提供のための環境整備、病理技師認定制度を進めています。また、調査解剖を含めた病理解剖体制の整備を進める必要があります。
国の新たな専門医制度に適確に対応し、専門医育成、生涯教育の充実に力を注ぎます。
病理学研究成果の広報、支部・学術活動の充実(夏の学校等)、病理ITネットワーク活用など、医学生、若き医師、一般の方に病理学の魅力を届ける取り組みを進めます。
いま、学会員は増加傾向にあります。二年間の成果を発展させていく決意です。ご支援お願い申し上げます。

笹野公伸  東北大学医学部病理診断学分野
 本邦の医学の研究、診療、卒前/卒後教育すべての面で国際化の流れは昨今大きくなってきたと会員の多くの先生方も感じられておられるのではないでしょうか? このような事情から病理学に従事する者も、従来のような研究面ばかりでなく教育/診断領域でも、いわゆるガラパゴス化しないように心掛ける必要が出て来たのではないかと思われます。 私は日本病理学会国際交流委員会で過去8年間委員長として関わらせていただきました。この間従来からの日英/日独交流に加え最近ではアジア/オセアニアの若手病理医との交流の機会も秋期大会会長のご理解を頂きまして設けるようにしております。 今後は日本病理学会会員の先生方にとり真に有益な形での国際交流、特にアジア/オセアニアの近隣諸国の若手病理医との間の人的交流を積極的に進めさせていただければと希望しておりますのでよろしくお願い申し上げます。

黒田 誠  藤田保健衛生大学病理診断科
私は全国区理事として、一貫して"医療としての病理学"の実践と啓発活動に全力を挙げて取り組んできました。医療現場における最終診断やセカンドオピニオンあるいは診療関連死の問題等で国民が病理に対して注目をし様々な視点から期待をしております。また、専門医の認定が第三者機関に移行していくことが決定しておりこの対応が急務になっています。国民は病理医の仕事の重要性を着実に認識しております。今こそ日本病理学会の社会における立ち位置とあり方を真剣に考えていくとともに、医学生および研修医が"医療としての病理学"に魅力を感じる現場のあり方を検討し、実践していかなければなりません。病理が医療に必要不可欠な存在であることを世の中に幅広くアピールをし国民から支持をしていただけるように尽力します。現在までの病理学会での多くの経験を基盤として全力でがんばっていく所存でございますので御支援の程何卒宜しくお願い申し上げます。

坂元亨宇  慶應義塾大学医学部病理学
これまで、Pathology Internationalの編集、学術、癌取扱い規約、コンサルテーション等の委員を通して病理学会の活動に関与してきました。この経験を生かして、さらに病理学会の発展に貢献出来ればと考え、理事に立候補させていただきました。自身病理学に進んでから、約30年になりますが、この間、病理学や医学は、高度化、細分化、グローバル化など大きく変化してきましたが、病変を直接観察し、病気の成り立ちや仕組みを解明し、診断に役立てるという病理学のあり方は変わっていないと思います。病理学研究と病理診断、形態病理診断と分子病理診断を発展させ、情報化時代に適した病理学へと全体を融合させていければと考えます。また、他診療科や基礎医学・理工学系などとの連携は今後ますます重要になって行くものと思います。次世代を担う若手の育成も最重要課題として、取り組んでいきたいと考えています。ご支援を何卒よろしくお願いいたします。

安井 弥  広島大学大学院分子病理学
病因・病態を究める統合の医科学である病理学は、医学・医療の根幹をなすものであり、現在は、診断病理と実験病理が両輪となっています。近年、病理に興味を抱く学生は明らかに増えてきており、彼ら彼女らを次代を担う病理医・病理研究者に育て上げることが学会の大きな使命です。そのためには、病理学を取り巻く環境をより充実させ、さらに魅力的なものにしていく必要があります。学術委員長として病理学会の学術研究活動の一層の活性化に取り組んでいますが、学術集会の充実・発展も極めて重要です。先進医療や社会的要求に答える病理診断を提供することと、病理学として個性ある研究の展開は表裏一体であると思います。未来の病理学のために、叡智が恊働し若い力を病理学に引きつける、病理学会がその場となるように尽力する所存です。来春に開催する第103回日本病理学会がその推進力になればと考えています。ご支援をお願い申し上げます。

加藤良平  山梨大学医学部人体病理学講座
日本病理学会は学際的な団体であり、「病理学的研究の大伽藍」です。すなわち、「病理学的研究の活性化」を図り、「研究心を持った病理医」を育成、サポートすることが基本的姿勢と考えます。一方、現代の多様化する医療の中で、「臨床医としての病理診断医」という立場をアピールし、若手病理医のリクルート、生涯教育、精度管理、環境整備に力を注ぐことで、ハイレベルの病理診断医を育成していくことが課せられた使命と認識しています。さらには、診断や研究を通じてより広い視野で国際化を図ることも重要でしょう。
これまで、関東支部長(2期4年)、地方区理事、委員会の委員長や委員などを歴任してきました。日本病理学会の運営に関しては、一知半解の身であることは承知しておりますが、日本病理学会の発展、さらには日本の病理学の将来のために少しでもお役にたちたいという思いで全国区選出理事に立候補いたしました。ご理解いただければ幸いです。

落合淳志  国立がんセンター・臨床腫瘍病理
世界的に類を見ない超高齢化、病理医数の減少、分子標的治療の導入など治療法の多様化、診断の複雑化および専門化、医療訴訟や診断精度管理など社会から病理医への要求は急速に増加すると考えられます。このような社会構造の変化に対応すべく我が国の病理診断および病理研究も大きく変わらなければならない時期と言えます。日本病理学会はこれらの諸問題に対して病理医の育成や研究の推進のみならず、病理診断のための規約の統一化・標準化など病理医が仕事を行うために必要な社会基盤の構築をすすめる必要があります。日本病理学会は社会と協働し、病理診断の精度管理体制の確立など社会基盤環境を整えるとともに疾患研究としての病理学の確立の推進していく必要があると思います。私のこれまでの病理診断、取扱い規約作成、標的治療診断確立と臨床学会との交流の経験を生かし病理基盤の構築を目指したいと考え、本学会理事に立候補いたしました。

中村卓郎  (公財)がん研究会がん研究所
私は、大学院進学以来、がんの発生と進展の機構に興味を持ち、病理学的及び分子生物学的見地から研究を遂行してきました。一方で、東京医科歯科大学と虎の門病院の病理部で病理診断に従事し、密度の濃い診断病理学の研鑽を積むことが出来ました。研究生活を続けてきた中で、日本病理学会からは研究者としてどう生きるべきか見直す良い機会を、2012年の宿題報告の場を含めて、常に頂いております。
疾病を総合的に理解出来る立場にいる病理医・病理学者は、現在でも医学研究において大きな強みを持っているものの、現状はその長所を充分に活かしきれていない感があります。病理学は、基礎研究と臨床との連携を促進する要の位置にあり、日本病理学会がその推進基盤となることが今後も益々重要になると考えております。病理学を修めた基礎科学者として、大変微力ではありますが、この運営をお手伝いしたいと考える所存です。

髙橋雅英  名古屋大学医学系研究科分子病理
日本病理学会理事選挙に立候補するに当たり、所信を表明させていただきます。
私は2012年より病理学会理事として病理学会の学術活動、学術誌の編集(学術委員、編集委員会委員長などを担当)を中心に学会の活力向上に努めてきました。病理学会は病理診断からヒト疾患の病態解明を目指す基礎研究まで多様な分野で活躍できる人材育成に貢献する必要があります。多様性を反映できる学会活動が全体として活力の向上につながり、次世代の若手を病理学会にひきつける魅力になると確信しています。そのために病理学会および各種委員会が取り組んでいる様々な活動をさらに発展させるとともに、会員が抱えている問題について議論を深め、解決の方向性を示すことが理事会の責務であります。全国の病理医間の交流、病理研究者間の交流を活発化するとともに、関連学会との連携を深めることにより、病理学会の魅力を高め、その存在感をアピールできるように尽力する所存です。

福本 学  東北大 加齢研 病理
私は、長く病理学会員として研究生活を続けさせて頂きました。その間に医療技術が急速に進歩し、病理学を取り巻く環境も大きく変貌しています。そのような中、病理学が医科学と医療で先導的になるため、若手人材の育成が第一であることは、病理医の急速な超高齢化という観点からも明白です。そのために①市民公開講座や他学会との連携などを通して、研究における病理学の重要さとともに、病理診断科がいかに高度医療に貢献しているかを広く知ってもらう、②医科学を志す人材に、病理業務は他科に比べて意外と時間を自己管理しやすいこと、望めば病理外来で患者と接する機会もあること、病理学が診断・研究を通して考える楽しさを身につけることに最適な分野であることを強調して参ります。また被災経験を通して、蓄積した病理標本の保存・共有・廃棄の道筋作りを含めた病理独自の危機管理法や、学会としての迅速な被災地域への貢献法について提案して参ります。

八尾隆史  順天堂大学人体病理病態学
私はこれまで消化管病理学を中心として病態解明の研究とそれを応用した病理診断の進歩に邁進してきました。学会や学術誌での発表、教育講演、癌取扱い規約の委員などを通じて社会貢献を行ってきたつもりですが、今後は病理学会という母体のもとで、病理学の発展と皆様の幸せに貢献できればと考え、理事に立候補させていただきました。
病理診断の進歩には、病理研究と病理診断あるいは形態学と分子生物学の統合が必須で、そのためにはリサーチマインドをもった病理医の育成が必要と考えます。また、病理医の絶対数の増やすことは当然必要ですが、診断の効率化と精度を高め、若手の教育も必要であり、病理医間・施設間の連携システムを作り上げることでそれらも可能となると考えます。さらに、病理への志を芽生えさせるためには学生の病理学教育カリキュラムの改変も必要と考えます。皆様のご支援の程、何卒よろしくお願い申しあげます。

森井英一  大阪大学病態病理学・病理診断科
診断・診療面で病理医への要求は増加の一途をたどっています。病理学の推進のためには、診断・診療と研究のバランスが大切でしょうが、現状では自分の時間の確保も困難で、ワークライフバランスどころの話ではありません。診断・診療面での要望の多さは病理医の地位向上に追い風ですが、風が強すぎて船が転覆しては大変です。要求を満たしつつ時間を確保するためには、仕事を効率的に進めるガイドラインを学会主導で作成することが重要です。また、病理医間の連携体制も大切です。私は、これらシステムの構築に全力を尽くします。病理医は様々な病態を日々目の当たりにし、研究の着想を得やすい環境にいるとも言えます。私は現在、癌取扱い規約委員とともに研究推進委員を務めさせていただいており、病理学の推進、特に活力ある若手の育成のためにも、みんな元気で働ける環境をぜひ作りたいと思います。何卒ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

増田しのぶ  日本大学医学部腫瘍病理学分野
日本病理学会は、病理医各人の日常診療・研究活動における努力を有効に社会へ還元すべく仕組みを構築する役割を担っています。これは、一般市民、患者、臨床医からの支援的フィードバックを受けやすくし、病理医自身が心身ともに健康的な生活を送りつつ責務を果たすための基盤となります。
候補者は、現在までにPathology International常任刊行委員、精度管理委員長を務めてまいりました。今後、日本病理学会が果たすべき多くの役割の一旦を担うため、理事として立候補いたします。抱負として以下の3点を挙げ、誠心誠意尽力いたす所存ですので、どうぞご支援のほどお願いいたします。
1. リサーチマインドを持った病理医を育成する。
2. 病理診断の精度保証機構を構築し軌道にのせる。
3. 女性の割合が多い次世代病理医とともに、ワークライフバランスを実現する。

白石泰三  三重大学医学研究科腫瘍病理学
 私はこれまで地方区理事(中部支部長)を2期,全国区選出理事を1期努めてきました。昨年からは医療業務委員長を拝命しております。下部委員会と共動し,剖検に関わる諸問題の解決,コンサルテーションの維持,外部精度管理の推進,病理関連の保険点数の増加,等,さまざまな分野で病理医が業務をスムーズに行えるよう努めてまいりました。再選された場合にはこれまでの取り組みを一層推進するとともに,日本バーチャルスライド・テレパソロジー研究会(代表),泌尿器病理研究会(代表),日本臨床細胞学会(理事),がん学会(評議員)など,他の学会・研究会との関係強化にも努める所存です。
 私の活動のキーワードは「連携」であると考えます。地域、年代を超えた病理医間の連携だけではなく、基礎・臨床各部門、他の学会、医師以外の他職種の医療人,さらには学生、と対象を幅広く考え、各方面との連携を深め、汗を流して活動してまいります。