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平成24年/25年度役員選挙:新役員当選者 所信表明一覧 |
地方区選出理事(選出区分1)
地方区選出理事:6名
<北海道地区>
笠原正典 北海道大学医学研究科分子病理学
病理学の健全な発展のためには、疾患の理を追求する基礎研究、病理診断の現場に根差した人体病理学研究、基礎と臨床をつなぐ橋渡し研究、高い診断能力を もった病理医の育成、病理医の生涯教育がバランスよく有機的に行われることが不可欠であると考えます。また、医学生、研修医に病理学の魅力を知ってもらう 努力をさらに強化し、病理学の未来を担う若者をリクルートする必要があります。微力ではありますが、日本病理学会ならびに同北海道支部の発展に尽く
したいと思っております。
<東北地区>
八木橋操六 弘前大学大学院病態病理学講座
東北地方では大震災からの復興に向けてなお多くの努力が必要とされています。病理部門もその中で重要な役割を担っております。東北支部での病理診療、研究の充実、学会の発展に向けて微力ながら貢献できればと考えています。
<関東地区>
加藤良平 山梨大学医学部人体病理学講座
日本病理学会は100周年が過ぎ、次の世代に続く学会像を模索していかなければなりません。病理学という学域は大変懐が深く、基礎の生物学から臨床医学ま でを含んでいます。そのような学際的立場を踏まえた病理学会の役割は、優秀な病理診断医とともにリサーチマインドを持った病理医の育成にあると考えていま す。夢のある研究ライフと医師として社会貢献が両立できるのは、病理医の特権でもあると信じています。
日本病理学会の関東支部は、実に病理学会員の約4割弱が所属する最も大きな支部です。これまでの2年間、支部長として関東支部の運営、企画に携わってまい りましが、幸いにして、多くの方々のご助力とご支援のお陰で、関東支部の伝統を踏まえながら、活発で円滑な運営が出来たものと自負しています。
関東支部のさらなる発展と魅力ある病理学会の構築のために、少しでもお役に立てれば幸いと考えます。
<中部地区>
野島孝之 金沢医科大学臨床病理学
この度、日本病理学会中部地区選出理事、支部長選挙の立候補にあたり抱負を述べさせていただきます。日本病理医協会を経て、中部支部は歴代支部長のもと、 交見会と診断病理セミナーの開催、質の高いコンサルテーションシステムの構築、将来の病理学を担う若い人材の獲得と育成が図られてきました。私は伝統ある 中部支部のこの路線を継承し、中部支部および日本病理学会の発展に寄与、貢献したいと思っています。具体的には、学術集会や教育関連企画の更なる充実、 医・歯学生、検査技師、医療関係者と連携を計り、病理全体の裾野を広げる取り組みと交流、若い世代に病理学の魅力のアピール、支部会員の皆様の意見・要望 の日本病理学会の運営への反映を目指します。会員の皆様といっしょに努力していく所存でおりますのでなにとぞ宜しくお願い申しあげます。
<近畿地区>
伏木信次 京都府立医科大学分子病態病理学
私は、臨床医学の基盤を構成する病理学がさらに大きく発展することを願っています。そのためには、人体病理学、実験病理学という垣根を越えた学問的交流、 人的交流が不可欠であると考えます。そのような活動によってこそ病理学を志す若人を増加させることができ、多様な才能に恵まれた次代の人材を育成する道が 拓かれると信じております。私は病理学の更なる発展と病理学に携わっている方々の地位向上のために微力を尽くす所存です。今回私は、近畿支部選出の理事に 立候補いたしましたが、支部の運営に関しては、学術集会、各種講習会等の学術活動を活発に展開することによって、会員に病理診断能力を高める機会を提供す るとともに、広報活動の推進によって、病理医が医療の中で果たしている役割に関する社会の理解・認知度の向上を図りたいと考えます。さらに、支部会員のご 意見やご要望が日本病理学会の運営に反映されるよう努力いたします。
<中国四国地区>
吉野 正 岡山大学大学院病理学
この二年間、日本病理学会中国四国支部長を務めてまいりました。この間、支部の学術委員会、業務委員会、広報委員会、庶務委員会の役割をより明確にし、そ れぞれが適切に活動され、支部は順調に運営されてきたと評価するところです。学会では、市民公開講座委員長として、恒例化しつつある公開講座でのアンケー トを実施し、委員の方々と種々討議するとともに今後の開催の参考にしていただくようにしております。支部委員、診断講習会委員、教育委員では、それぞれ、 現状についての意見交換、公平で実りある講習会の実施、病理コア画像の取り扱いや夏の学校についてのワークショップ実施ということに参画いたしました。支 部長としては円滑な運営継続が最も重要な仕事ですが、学会での活動は緒に就いたばかりのところもあり、再度立候補するものです。ご支援のほどよろしくお願 いいたします。
口腔病理部会長兼全国区選出理事(選出区分3)
口腔病理部会長兼全国区選出理事:1名
山口 朗 東京医科歯科大学口腔病理学分野
私は、病理学を基盤として「口腔から全身を視る」「全身から口腔を視る」ことができる口腔病理医の育成を目指して口腔病理部会担当理事として活動してきま した。この間に、口腔病理専門医制度運営委員会の委員長として同制度の改善に取組み、病理解剖を含む全身の診断病理の基礎を保持し、口腔領域疾患の病理診 断に携わる優れた口腔病理医を育成するための環境整備を行ってきました。また、口腔領域疾患の基礎研究を推進し、口腔疾患の新たな疾患概念を創成すること ができる口腔病理医を育成する基盤環境を構築してきました。今後、日本病理学会を通して口腔病理医による診断業務の質の向上と社会的認知を高めるとともに 基礎と臨床の架け橋となる次世代の口腔病理医の育成に努力する所存です。さらに、病理医の方にも「全身から口腔を視る」ことの重要性をさらに深く理解して いただくことにより、日本病理学会の発展に寄与したいと考えております。