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病理学講義・実習における注意喚起

平成25年7月5日

日本病理学会会員各位

先般、「看護専門学校生が、病理学講義の際に教材として使用された癌患者からの摘出臓器を携帯電話で撮影し、不謹慎なコメントとともにツイッターに掲載した。」という報道がなされております。

病理学、医学教育において、実際の臓器、標本を提示し、病気の実態を医学・医療を学ぶ学生に観察させることは重要、かつ必須のことであります。また一方、このような貴重な教育資料が、医学とは無関係な興味本位の対象とされることはあってはならないことです。

病理学、医学教育に対する印象が損なわれることなく、今後とも国民のご理解とご支援が得られるように願うものです。そのためにも、病理学、医学教育に携わっておられる学会員の先生方に於かれましては、講義、実習に際して、「患者さんに由来する臓器、標本については心して観察し、尊崇の念をもって取り扱うよう」、今一度、学生に注意を喚起していただきますよう、お願い申し上げます。

日本病理学会理事長
深山 正久