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平成18/19年度 役員選挙

選挙管理委員会
平成17年8月20日
 日本病理学会選挙管理委員会は,6月20日,本学会正会員に次期役員の立候補者の公募および選挙日程などの選挙概要を公示した。その結果,再公募による応募を含めてすべての選出区分で応募があった。

 選挙管理委員会は,定員を超えた立候補者のあった地方区選出理事(関東地区)および全国区選出理事(口腔病理部会長兼務選出理事を除く)の選挙を実施することとし,8月20日付にて選挙管理委員長名で投票用紙のほか「被選挙人名簿」および「所信表明一覧(I)」などを送付して,投票を依頼した。

 締切:平成17年9月9日(金)(当日消印有効)
 宛先:病理学会事務局

 なお,その他の選出区分は,それぞれの立候補者数が定員内であり,「新役員当選者名簿」のとおり,無投票当選となっていることが報告された。


   被 選 挙 人 名 簿   

(1)地方区選出理事(関東地区)(選出区分1-3)
  氏   名
     所       属  
 内 藤 善 哉   日本医科大学病理学第2講座
 中 島    孝  群馬大学大学院医学系研究科
以上2名(記載はABC順,所属は15字以内・本人申請)

(2)全国区選出理事(選出区分2)
   氏   名
     所       属 
 深 山 正 久  東京大学人体病理学・病理診断学
 樋 野 興 夫  順天堂大学医学部病理学
 覚 道 健 一  和歌山県立医科大学病理学第2
 黒 田   誠  藤田保健衛生大学医学部病理部
 真 鍋 俊 明  京都大学医学部附属病院病理部
 根 本 則 道  日本大学医学部病理学講座
 落 合 淳 志  国立がんセ・研・臨床腫瘍病理部
 岡 田 保 典  慶応義塾大学医学部病理学教室
 長 村 義 之  東海大学医学部病理診断学
 坂 本 穆 彦  杏林大学医学部病理学講座
 笹 野 公 伸  東北大学病理診断学
 恒 吉 正 澄  九州大学・形態機能病理学
 堤     寛  藤田保健衛生大学医学部病理学
 上 田 真喜子  大阪市立大学大学院病理病態学
 安 井   弥  広島大学大学院分子病理
以上15名(記載はABC順,所属は15字以内・本人申請)

  所 信 表 明 一 覧 (I)

(1)関東地区選出理事候補者;2名;記載はABC順

   内藤 善哉 (日本医科大学病理学第二講座)
 この度,社団法人日本病理学会役員選挙に際し,地方区選出理事の立候補者として所信を表明させて頂きます。現在,関東支部は,会員数1,500名を超える中核支部であり,今後も本学会の発展に寄与,貢献が期待されます。一方,医療現場における病理の重要性が増す中,口腔病理・病理医数は充分とはいえない状況です。更には臨床研修制度の導入に伴う病理志望者の減少も懸念され,病理学のスペシャリストの育成は急務と考えます。私は,こうした課題に対し以下の行動目標を定め,積極的に取り組んで参る所存であります。
1. 関東支部学術集会や教育関連企画の拡充
2. 種々の学術集会等へ,医学部・歯学部学生,検査技師,医療関係者の積極的な参画を計り,病理全体の裾野を広げる取り組み
3. 他学会・研究会,他支部との積極的な交流
4. 医療制度改革への対応
 皆様方の御支援どうぞよろしくお願い致します。

   中島  孝 (群馬大学大学院医学系研究科・応用腫瘍病理学)
 この度病理学会選挙管理委員長から関東地区選出理事の再公募のお知らせが届きました。この葉書を見て,私は関東地区選出理事立候補者が皆無という病理学会にとって異例の事態であることを認識致しました。このような事態に際し,私は現在病理学会の企画委員や教育委員を担当させて頂いていることもあり,少しでも病理学会員のお役に立てればと考え,関東地区選出理事に立候補することに致しました。この関東地区は,他の地区に比して多くの大学があり,会員数も最大であるという特徴がありますが,他の地区と比較しても,まとまりに欠けるという問題点もあるように思います。突然の立候補ですので,現在具体的な活動方針がある訳ではありませんが,関東支部会員の方々のご協力を得て,よりよい病理学会支部活動を行っていきたいと考えております。活動しながら今後活動のあり方を考え実践していきます。今後2年間誠心誠意努力することをここにお約束致します。

(2)全国区選出理事候補者;15名;記載はABC順 (名簿にもどる)

   深山 正久 (東京大学大学院医学系研究科人体病理学)
 私はこれまで,東京大学において人体病理学の在り方を追求してきました。先端的研究を展開する分子病理学に対して,生検診断,剖検診断に責任をもつ臨床的な病理学のユニットを作るために努力し,さらに病理診断の迅速化,またトランスレーショナルリサーチ推進のため病理検体利用の整備に取り組んでいます。
 この間,私は病理学会,各種委員会の報告,活動に非常に啓発を受けました。学会活動の重要性を認識し,自分自身がそれを積極的に担うべき時期に来たと考え,病理学会の理事に立候補いたしました。
 病理医の生涯教育,リクルートのため支部活動を重視し,会員の自発的で創意にあふれた取り組みを推進したいと思います。また,必要な課題に対しては学会として迅速に対応し,国民的理解を得るべく努力することを基本と考えています。是非,私への投票をお願い申し上げます。

   樋野 興夫 (順天堂大学医学部病理学)
 違う視点から物事を見る「診断病理学」と,「実験病理学」と,それをブリッジする,ダイナミックな,「広々とした病理学」は,時代の要請である。
病理学のための提案5ヶ条
(1) 「病理学」の理念:世界の動向を見極めつつ歴史を通して今を見ていく
(2) 「病理学」の使命:俯瞰的に病気の理を理解し「理念を持って現実に向かい,現実の中に理念」を問う人材の育成
(3) 「病理学」の形態:三位一体(外科病理学,実験病理学,広々とした病理学)の実現
(4) 「病理学」の指導原理と形成力の3ヶ条:
  1. 決勝点を見通す視点を持つ 2. 刷新の時を持つ 3. 学問の動脈に生きる
(5) 「病理学」の社会貢献:複眼の思考を持ち,視野狭窄にならず,教養を深め,時代を読む「具眼の士」の種蒔き

   覚道 健一 (和歌山県立医科大学)
 全国区理事として2年間企画委員会,学術委員会に参加させていただきました。皆様のご支援に感謝申し上げます。さらに2年間,この仕事を発展させたいと考え,立候補させていただきます。病理学会の活性化のため,課題は多く,医療全体の中での病理学を考えていかなければなりません。18年11月和歌山市にて,第52回秋期総会を開催させていただきます。1度の学会で,病理学会が大きく変わることはありえませんが,学会運営の転換点としたいと考えています。病理学を旧態依然とした学問から,将来性ある研究分野へ変化させるため,やらなければならないことは,分子遺伝学,細胞生物学,臨床医学などの学問領域を超えた,横断的研究分野としての,新しい病理学の創造です。医療の中での病理学の確立と,病理専門医の育成も,もう一つの柱です。病理学会会員が共有できるモデル研修病院を創りたいと願っています。皆様のご支援をお願いいたします。

   黒田  誠 (藤田保健衛生大学医学部病理部)
 私は現在,医療業務委員長として "医療としての病理学" の実践と啓発活動に全力を挙げて取り組んでいます。高度先進医療における最終診断や医療関連死の問題等で国民が病理に対して今までになかった視点から注目をしてきております。しかしながら現実の大きな問題として私共の病理専門医制度における専門医の平均年齢が50歳を超えており,専門医試験の受験者数も減少傾向にあり若い病理医の育成に危惧をいたしております。病理学会のあり方を真剣に考えていくとともに医学生が "医療としての病理学" に魅力を感じる現場のあり方を検討し実践していかなければ人材確保は更に困難になることが予想されます。病理が医療に必要不可欠な存在であることを世の中に幅広くアピールをし,国民に支持をしていただかなければなりません。現在までの病理学会での多くの経験を基盤として全力でがんばっていく所存でございますので御支援の程何卒宜しくお願い申し上げます。

   真鍋 俊明 (京都大学医学部附属病院病理部)
 今,病理学会は新たな変革を必要としています。いわゆる実験病理学は分子,遺伝子を中心とする最先端の研究が求められており,学会を越えた混じり合いを余儀なくされています。一方,診断病理学も臨床医学の中に入り込み,重要な役割を果たすようになりました。今や片手間に病理診断が行える時代ではありません。また,病理学が医療の一部である限り,医療界が抱えている様々な問題を病理学の立場から解決しなければなりませんし,社会もそれを求めています。では,その両方の立場を包含する病理学会は会員に何を提供できるでしょうか。どちらか片方だけで成り立たせることは出来ません。両者を結びつけることが大切で,それには多くの努力が必要です。私は,過去10年間その方向性を求めて微力ながら努力してきました。その歴史,これからの方向性など次世代の会員に伝えていくことが多々あります。残された期間中に是非ともこれを伝えたいと思います。

   根本 則道 (日本大学医学部病理学講座)
 全国区選出の理事選挙の立候補に当たり所信を表明させて頂きます。
 私は現在病理学会に与えられた課題をつぎのように捉えています。すなわち,医療としての病理学の社会的認知と次世代の病理医の育成とであります。これらの課題は不可分であると共に,常に同時進行で対処すべき問題と考えます。幸いこの数年で病理学会は旧態から脱すると共に,社会に目を向けた活動に重点を移しつつあります。そこで私は,以下の到達目標と行動目標を掲げ,その実現のために最大限の努力を惜しまない所存です。ご賛同を頂けるならば目標達成のために是非とも会員の皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます。
【到達目標】 実践医療としての病理学の社会的認知と次世代の病理医の育成。
【行動目標】1)職業選択を念頭においた病理(診断)科の認知,2)病理学に裏付けられた専門的かつ最新の医療情報を発信できる病理医の育成,3)病理学的専門性の社会への還元と広報。

   落合 淳志 (国立がんセ・研・臨床腫瘍病理部)
 近年の医学および分子生物学の目覚ましい進歩により疾患概念を始めとして病理学の考え方は大きく変化してきている。このため基礎病理学だけでなく病理診断においても病理医は新しい知識を吸収し診断・治療に役立てることが望まれている。疾病を直接診ている病理医が様々な疾病に関わる情報を十分に理解することで臨床的に意義があり,魅力的な病理学の構築が可能となり,ひいては病理を志す人材の発掘のためにも重要と考える。しかし現実に病理医が広い領域にわたる知識および技術を得ることは困難になってきている。これからの病理学会の重要な役割として,急速に発展・蓄積する病気の概念,診断技術・知識を効率よく病理医に情報を提供する必要がある。このためには,現在病理学会が主催する春および秋の学術集会,病理学会カンファレンスそして支部会における学術集会の役割を見直し,効率よく新しい情報を提供する場を構築・提供する必要があると考える。

   岡田 保典 (慶應義塾大学医学部病理学教室)
 病理学は,病理診断・解剖を通して診断・治療に関わる実践的な側面と病気の原理を究める基礎研究としての両面をもっており,専門化された現代医学の中では両者が乖離・独立する動きもみられます。しかし,次代を担う病理医・病理研究者の育成を目指す病理学会においては,診断病理と実験病理の一方に偏ることなく両者がバランスよく運営されることが肝要と考えます。このような観点から,病理学会理事候補者として,「実験的事実に裏打ちされた診断病理」と「ヒト疾患の診断・治療に結びつく実験病理」が表裏一体となった情報を提供できる病理学会を目指して努力したいと思っております。特に,春期・秋期の病理学会学術集会のあり方について改革・活性化することが今後の重要課題と考えております。病理学会員の皆様のご支持とご協力をよろしくお願い申し上げます。

   長村 義之 (東海大学医学部基盤診療学系病理診断学)
 
現在,日本病理学会は,診療・研究・教育において多くの課題に直面しております。来年4月からは,臨床研修を終えた医師の専門研修が始まりますが,若い彼らに対して病理学本来の持つ魅力を示し志させる必要性を痛感しています。私は,これまでの活動経験を生かし,次のような課題に対して具体的な方針を示しつつ,会員の皆様と一緒に解決の方法を考えて行きたいと思っています。 
(1)若手病理専門医の育成(病理学サマーセミナーなどへの学会の積極的な支援)
(2)病院・臨床サイドから,病理医・病理学会への要望の実態調査 
(3) (2)の結果を踏まえて,社会に向けての病理医必要性のアピール,省庁への働きかけ
(4)診療報酬に基づく病理医の待遇改善,一人病理医への支援体制
(5)他学会との協調による精度向上,諸外国との交流を通しての国際化
(6)病理学における基礎と臨床の有機的な統合
 私は,日本病理学会の発展のため,精魂込めて尽くす所存でございます。

   坂本 穆彦 (杏林大学医学部病理学講座)
 前回の理事選挙では多数の会員の皆様の御支援をいただき有難うございました。現在,副理事長・財務委員長・企画委員長・癌取扱い規約委員長・「診断病理」編集長を担当しております。病理学の内容も会員の意識や考え方も様々です。その現実,および関連諸学会や社会との関係も念頭におきつつ活動を展開してまいりました。企画委員会では,(1) 病理医としての使命を適切にはたすための基盤整備と (2) 検査技師との新たな関係の可能性についての検討をはじめたところです。さらに,癌取扱い規約の記載の標準化,「診断病理」の編集などを通して,病理診断学の振興にも意をそそいでいるつもりです。私は来春,東京で開催される第95回日本病理学会総会会長をつとめます。ここでは,わが国の病理学のサブスペシャリティの支援や医学部学生対策についても新しい流れを作るべく企画を用意しています。時代の要請に十分にこたえられるような学会運営を目指します。

   笹野 公伸 (東北大学病理診断学)
 近年の本邦の医療環境の変化は目覚ましく,病理学特に病理診断学がこの急激な変化に臨機応変に対応し医療全体の中での病理の立場を強くしていく事は日本病理学会の発展の為には欠かせない。特に卒後研修の必修化を踏まえると今後日本病理学会としてもこの方向への努力/改善なしには医学生/歯学生の中で病理学を志す者を増やす事は極めて困難な状況となってきている。そこで日本病理学会としては,卒前卒後教育,医療全体の質の向上なども含めた病理学の医療界への貢献度の高さを患者サイド,行政サイドを含めて学会として積極的に訴えかけていく事が望まれる。特に諸外国と比較しても極めて低く設定されている病理診断料の改善を含めた種々の点で病理診断の現場の条件を少しでも良い方向に向かわせる事こそが今後の本邦の病理学全体の発展に重要であり,会員個々の努力では限界のあるこの点こそ日本病理学会全体で取り組むべき課題であると思われる。

   恒吉 正澄 (九州大学院医学研究院・形態機能病理学)
 厳しい医療情勢の中,国立大学・国立病院の独立行政法人化をはじめとして医療機関・医育機関の再編・統合の大胆なプランが進行しています。"病理学" においては病理診断などの日常業務,卒前卒後教育,研究の三位一体化が求められている中で,各施設の性格により,その比重は多少異なりますが,常に社会の中の各自の役割を明確に捉える必要があります。日本病理学会を強固な組織体とするためには関東とそれ以外の地区との交流を一段と活発に進め,広く全国の声を学会運営に反映する仕組みを強化することが大切と思われます。若い病理医が夢を持てる土壤を培うため,病理診断と研究の両者を視野にいれた生涯教育の充実を一層推進することが重要と考えております。

   堤   寛 (藤田保健衛生大学医学部第一病理学)
 現在,日本病理学会は激動期にあります。私はこれまで,広報委員長としてHPの充実を図るとともに,教育委員会において卒前教育のあり方・卒後臨床研修必修化への対応,倫理委員会において臓器・標本の所有権をめぐる倫理的問題,病理医の職能に関する小委員会で病理医の将来像を検討してきました。今こそ,病理学会会員にしかわからない情報を社会や患者さんに向け発信してゆくときです。日本病理学会の社会性が問われているとも言えます。病理診断を病理医が患者さんに直接説明する実践の重要性を強く感じております。この方向性こそが,病理医や病理診断に対する患者さんの真の理解を生み,後進の人材確保にもつながると信じます。日本臨床検査医学会,日本法医学会,日本臨床細胞診学会や臨床系諸学会との連係プレイも重要です。私はこれからも,日本病理学会に求められる社会性に関する積極的実践者,オピニオンリーダーであり続けたいと思っております。

   上田真喜子 (大阪市立大学大学院医学研究科病理病態学)
 近年,女性医師の割合が増加してきており,女性病理医の数も増加してきています。今後,女性病理医がますます活躍していくためには,「キャリア形成のプロセスで,キャリアアップのチャンスが,性別の区別なく,女性病理医にも平等に与えられる」ことがきわめて重要です。さらには,女性の特性に関連した出産・子育てについても,キャリア形成との両立がはかれるように配慮していくことは,時代のニーズとも言えます。
 私は,これまで他学会の理事としての活動を通じて,女性医師が学会活動にも積極的に関わっていくことの重要性を感じていました。そこで今回私は,女性病理医のますますの活躍を願う立場から,そして女性病理医が診断・教育・研究に関するモチベーションを高く保ち続けることができるような職場環境の充実を目指して,日本病理学会の理事選挙に立候補することに致しました。皆様の御支援を賜わればありがたく,よろしくお願い申し上げます。

   安井  弥 (広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子病理)
 診断病理学と分子病理学的研究は表裏一体である。形態の分子基盤を知ることにより病因・病態に基づいた病理診断が可能となり,一方,臓器・組織・細胞を通してみた病気の実像から研究の新たな展開が生まれる。それぞれの特性を伸ばすのと同時に,ふたつのベクトルが正しい方向に集約するように努める必要がある。
 現在の病理学は慢性的なマンパワーの不足もあり,診断病理では,診断精度,専門性,労働環境,研修,などが問題となり,研究面では,様々な分野で病態および実像を基盤とする病理学的研究の重要性に対する認識が薄れてきている。病理学会の最大の使命は,確かな根拠と豊かな知識に裏打ちされた病理診断の実践とともに,医療を見据えた研究の推進と次代を担う人材の育成である。広く外への情報発信を通してその立場を正当に主張することも重要である。
 魅力ある環境を提供し続け,若いひとが群がる病理学会となるよう努力したい。


   新 役 員 当 選 者 名 簿   

(1)選出区分1 地方区選出理事(6名)

区分 支部
   氏   名
     所       属 
1-1 北海道  小 川 勝 洋  旭川医科大学
1-2 東北  澤 井 高 志  岩手医科大学
1-4 中部  中 沼 安 二  金沢大学
1-5 近畿  青 笹 克 之  大阪大学
1-6 中国四国  井 内 康 輝  広島大学
1-7 九州沖縄  居 石 克 夫  九州大学

(2)選出区分3 全国区(口腔病理部会長兼務)選出理事(1名)

   氏   名
     所       属 
 林   良 夫  徳島大学            

(3)選出区分4 監事(2名)

   氏   名
     所       属 
 松 原   修  防衛医科大学校
 手 塚 文 明  国立病院機構仙台医療センター

 

   所 信 表 明 一 覧 (II)   

(1)地方地区選出理事;5名

   北海道地区 小川 勝洋 (旭川医大第一病理)
 病理学は今日の高度医療を維持していく上でその意義はますます大きくなっています。また,ポストゲノム時代では生命の仕組みの複雑さが再認識され,病気のメカニズムのような複雑系を解明する手段としての病理学的アプローチはますます重要です。日本病理学会北海道支部ではこれまで標本交見会,学術集会,夏の学校,細胞診講習会などの活動を展開してきましたが,今後もこれらの活動を軸に一層の活発な支部活動を実施していきたいと思います。これまで3年半にわたり勤めてきた日本病理学会北海道支部長,病理学会学術委員会委員などの経験を生かし,若い世代に病理学の魅力をアピールすることを目指します。

  東北地区 澤井 高志 (岩手医科大学病理学第一講座)
 この度,日本病理学会,東北・新潟支部,次期支部長立候補にあたり抱負を述べさせていただきます。昨年から臨床研修医制度が導入され,今後の病理学会の活動や会員の獲得に影響を与えることが予測されます。また,コアカリキュラムの施行,Computer Based Testの導入,医療の情報化など病理学を取り巻く流れのなかで,いつまでも縁の下の力持ちに甘んじていたのでは埋没してしまう危険があります。そのような危機感をもちながら私は病理医として将来に夢と希望の持てる環境を作ってまいりたいと思います。具体的には 1)支部学術集会の充実,2)電子化など環境整備の推進,3)支部財政基盤の安定化,4)病理医の後継者対策,5)技師会や他の学会との連携があげられます。病理学会のおかれている立場は厳しいものがありますが,会員の皆様といっしょに努力していく所存でおりますので宜しくお願い申しあげます。

   中部地区 中沼 安二 (金沢大学医学系研究科形態機能病理学)
 この度,2期目の病理学会中部支部長に立候補させて頂きました。昨年の4月から,中部支部の会員の皆様,幹事の先生方に支えられながら,病理学会中部支部の事務局を担当しました。3回の交見会と1回のスライドセミナーはいずれも盛会で,毎回参加者が増えており,中部支部の病理医の先生方のアクティビティの高さを反映していると思います。今年の8月下旬には,念願でありました近畿支部との合同の病理研修会(愛称 "夏の学校")が京都で開催されます。
 2期目は,エビデンスと経験の調和を目指した病理診断を目標に中部支部事務局の運営を行いたいと思います。多くの経験を積んでいる病理医の先生方と大学や研究施設で,疾患の成り立ちを研究している病理の先生方が1例1例を討論すれば,疾患,症例に関する理解がお互いに深まると思うからです。
 2期目の支持も,宜しくお願いします。

   近畿地区 青笹 克之 (大阪大学医学部病態病理学)
 平成18-9年度近畿地区選出理事に立候補いたしました青笹克之です。私は平成16年4月より近畿地区選出理事(支部長)の重職に就くに際し,幹事の方々と相談し,病理診断を中心とした学術活動が支部活動の中心と考え,その充実に努めてまいりました。幹事の構成も大学と一般病院所属のバランスをとることにより支部会員の要望を汲み上げることに特に留意しております。年4回の支部学術集会の発表形式の整備を行うとともに,支部内外のエキスパートの方々を積極的に招騁して,集会の充実に努めてきました。現在,学術集会の参加者は平均約200名に及んでいます。会員の方々のご支持をいただき再選されましたら,学術活動の一層の充実に加えて,病理の存在を広く市民に知ってもらうための市民講座の開催(これは本年秋より予定)を考えています。日常の病理診断困難例に対するコンサルテーションシステムの充実も重要な課題と思います。

   中国四国地区 井内 康輝 (広島大学医歯薬学総合研究科病理)
 中国・四国地方の日本病理学会会員の代表として,その要望に基づく活動を支えるとともに,日本病理学会の抱える諸課題の解決に取り組みたい。

(2)全国区(口腔病理部会長兼務)選出理事;1名

   林  良夫 (徳島大学大学院口腔分子病態学)
 口腔病理部会担当理事に再び立候補させて頂きます。口腔病理専門医の広告について厚生労働省に対して現在営為交渉中であります。病理専門医の広告については平成15年に厚生労働省への届出が受理されるに至っています。診断業務の社会的責任は口腔病理専門医も病理専門医と同等に担っていることから,病理診断を医行為として日常業務を行っている口腔病理専門医の立場から,また口腔病理専門医制度を運営している日本病理学会としても,医療現場に根づいた高度な医療を国民に提供するために病理専門医の名簿中に口腔病理専門医の広告について受理して戴けるよう強く要望しています。一方,学術面での活動としてはこの間に口腔病理サイドから宿題報告1題,A演説4題の演説が選ばれたほか,学術奨励賞受賞者を初めて出すことができました。今後も日本病理学会における口腔病理の果たすべき役割を真剣に考え,地道な活動に取り組んでいきたいと考えています。