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技術講習会-分子病理学の基礎技術-7の受講者の募集について |
分子生命科学のめざましい進歩とその応用により、癌細胞や癌組織の特性を標的にした多くの分子標的治療薬が出現し、実際一部の癌では目覚しい治療効
果を挙げてきています。これから出現すると思われる分子標的薬を用いた治療にあたり、病理診断により治療対象の癌患者の選択をするようになると考えられま
す。したがって、病理医は病理診断により癌の存在診断を適切にすることはもちろんのこと、癌細胞や癌組織の有する分子標的を免疫組織化学染色、FISH法
などの手法を用いて適切に評価することが強く望まれています。加えて、培養細胞を用いた検討では決して明らかにならない、実際の癌組織における新しい治療
標的分子を明らかにすることは、様々な癌組織に接している病理医こそがなしえる重要な研究方向と考えられます。また、これらの研究を行うにあたり、臨床統
計学の知識もますます必要となってくると考えられます。
第7回日本病理学会病理技術講習会においては分子標的の病理学的評価に関して臨床的な視点、評価のための病理技術面からそして統計学的立場からこれからの
病理医に必要とされる技術ならびに情報について演題をいただき、先生方と新しい病理診断の方向性を考えて行きたいと思います。
下記の要領で参加者を募集いたしますので、会員諸氏にはふるってご応募されますようにご案内いたします。なお、本講習会の受講により日本病理学会病理専門医資格更新のための生涯学習単位5単位が認められます。
13:00~13:40 | 「講習会のねらい-分子標的の病理評価技術の現状と進歩-モデレーター」 落合 淳志(国立がんセンター) |
13:40~14:20 | 「分子標的治療薬の臨床応用の現状と今後の方向性」 佐伯 俊昭(埼玉医科大学国際医療センター) |
14:20~15:00 | 「病理研究に役立つ臨床統計学」 吉村 健一(国立がんセンター) |
14:00~15:15 | 休憩 |
15:15~15:55 | 「分子標的治療に関連した免疫組織化学解析技術の現状と進歩」 畑中 豊(ダコ・ジャパン・メディカルサイエンス部) |
15:55~16:35 | 「組織検体を用いたFISH技術と評価の現状と進歩」 長谷川 匡(札幌医科大学) |
16:35~17:15 | 「高集積TMA技術を用いた病理研究の展望」 福岡 順也(富山大学) |
17:15~17:20 | 講習会のまとめ |