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術中迅速病理標本作製・病理診断および病理組織未固定検体、細胞診検体の取り扱いについて―新型コロナウイルス関連―(日本病理学会 2020年5月27日)

術中迅速病理標本作製・病理診断および病理組織未固定検体、細胞診検体の取り扱いについて
―新型コロナウイルス関連―(日本病理学会 2020年5月27日)

令和2年5月27日
一般社団法人 日本病理学会
理事長 北川昌伸
医療業務委員長 佐々木毅


 5月25日に政府より発表された全国的な緊急事態宣言の解除等を受け、日本病理学会として表記病理検体の取り扱いに関して推奨する方針を変更いたしますので、ご周知の程よろしくお願いいたします。

1.臨床的に新型コロナウイルス感染症を疑わない患者さんからの未固定検体(術中迅速、細胞診等を含む)
 原則、従来通りの「標準感染予防策(飛沫感染予防策、接触感染予防策)」に従って検体を扱うことを推奨します。なお、ハイリスク検体である気管支肺胞洗浄液、気管支ブラシ、喀痰、胸水、超音波気管支鏡下針生検、肺のコア生検の捺印細胞診標本といった呼吸器検体は、可能な範囲で個人防護服(キャップを含む)、N95マスクまたはPAPR(Powered Air Purifying Respirators)マスク、ゴーグルの着用を推奨いたします。

2.臨床的に新型コロナウイルス感染症を疑う患者さんからの未固定検体(術中迅速、細胞診等を含む)
 PCR検査実施および結果の有無にかかわらず、個人防護服(キャップを含む)、N95マスクまたはPAPR(Powered Air Purifying Respirators)マスク、ゴーグルを着用の上、Biological Safety Cabinet (BSC) Class II(クリーンベンチは不可)で検体処理を行うことを推奨します。また、骨腫瘍など骨を含む検体では、標本作製時にストライカー等を使用する可能性があり、この際に大量のエアロゾールが発生することから、これらの検体に関しても十分に注意して検体処理を行うことを推奨いたします。

3.新型コロナウイルス感染患さんからの未固定検体(術中迅速、細胞診等を含む)
 個人防護服(キャップを含む)、N95マスクまたはPAPR(Powered Air Purifying Respirators)マスク、ゴーグルを着用の上、BSCでの検体処理を推奨いたします。


*ご質問、ご意見等は「日本病理学会事務局(jsp-admin@umin.ac.jp)」まで、メールにてお願いいたします。大変に恐縮ですが、現在、日本病理学会事務局は政府および東京都の方針に従い、8割勤務体制としております。電話での対応はお受けいたしかねますので、ご了解の程お願いいたします。