このページでは、Javascriptを使用しています
  • 日本病理学会について
  • 市民の皆さまへ
  • 専門医
  • 病理医への扉
  • 刊行物

HOME > 新着情報 > 病理診断書・診断報告書アンケート結果について


病理診断書・診断報告書アンケート結果について

日本病理学会 将来構想検討委員会


昨年、皆様にお願いてアンケートにお答えいただきました、
「病理診断書・診断報告書アンケート」の最終結果がまとまりましたので、ご報告申し上げます。

<実施方法>
 実施期間     平成25年10月22日~11月15日
 実施方法     病理学会認定施設にE-mailにて送信・回答
 質問内容     こちら(PDF)         

<集計>
 アンケート依頼数 383施設  
 有効回答数    203施設   有効回答率 53%

<病理組織に関して>
組織 報告様式名 施設数 割合 割合
病理診断報告書 106 52.20% 59.60%
その他「診断を含む」 51 7.40%
       
病理組織検査報告書 51 25.10% 40.40%
その他「診断を含まない」 31 15.30%
総計 203

<細胞診に関して>
細胞診 報告様式名 施設数 割合 割合
病理細胞診断報告書 66 32.50% 43.80%
その他「診断を含む」 23 11.30%
       
病理細胞検査報告書 45 22.20% 66.20%
その他「診断を含まない」 69 34.00%
総計 203
※「診断」と「検査」を使い分けている施設が1施設あった

<結果>
病理組織診断では「診断」という文言が入っている施設が約60%でしたが、その一方でまだ40%の施設では「検査」あるいは「診断を含まない」様式で「病理診断」が報告されています。また細胞診では、まだ約66%もの施設で「検査」または「診断を含まない」という報告様式でした。 
アンケート依頼文にも記載いたしましたが、平成元年の疑義照会以来、病理診断は「医行為」として位置づけられ、平成20年には標榜診療科の1つとして認可、さらに診療報酬上も「第3部検査 第2節病理学的検査」から「第13部 病理診断」として、「検査」とは別扱いになっております。保険診療点数表にも「第13部病理診断」の本文からは「検査」という文言はあえて削除されております。
 保険医療機関内での病理組織、細胞診には「病理診断料」が算定されておりますので、報告書の様式も「診断」という文言で対応くださいますようにお願い申し上げます。