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日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞式の御報告 |
令和6年3月29日
病理学の健全な発展のためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も診断の修練と同様に大いに推進する必要があります。しかるに昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき問題です。この問題を少しでも解決するために、日本病理学会創立100周年記念事業の一環として、日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞が、医師・歯科医師で33歳以下の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられました。
令和5年度は4名の応募者があり、全員が1次審査を通過し2次審査に臨みました。第113回日本病理学会総会第1日目午後に2次審査を実施し、以下の3名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも、来年仙台で是非挑戦していただきますようお願いいたします。
令和5年度受賞者(写真一番左は小田義直理事長、左から右、一番右は豊國伸哉会長)
塚本 修一(神戸大学)食道扁平上皮癌細胞とマクロファージの直接接触を介した相互作用の解析
岸野 祐也(東京大学)FUSプロテイノパチーにおける神経変性機構の解明
杉田 佳祐(東京医科歯科大学)間接的CRISPR screening法の確立と細胞間相互作用による薬剤耐性遺伝子の同定
病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 宮崎 龍彦