このページでは、Javascriptを使用しています
  • 日本病理学会について
  • 市民の皆さまへ
  • 専門医
  • 病理医への扉
  • 刊行物

HOME > 日本病理学会について > 日本病理学会の活動


日本病理学会の活動

       
    日本病理学会の活動の基本は、病理学の研究とそれにもとづいた医療における実践の振興・普及をはかることにあります。同時に、その活動には学問の発展と人 類の福祉に貢献するという願いがこめられています。 具体的には学術団体として種々の活動をしていますので、これらについて紹介させていただきます。  
       
   学術集会の開催  
     毎年、春には「日本病理学会総会」、秋には「日本病理学会秋期特別総会」と称して、それぞれ3日間、2日間にわたり、会員の研究発表と討論の場が設けられ ています。日頃の研究・病理診断業務・医学、歯学教育などを通じた発表がなされる他、有識者による講演やシンポジウム・ワークショップも行われます。病理 医・病理学者むけの生涯教育のプログラムも年々充実度を増しています。このほか、公開講座などの一般の方むけの啓発プログラムも用意されています。この講 座は入場料は無料で、どなたでも参加できます。病理医の医療における役割をやさしく解説しますので是非おいで下さい。  
       
   研究会・講演会などの開催  
     若手研究者の育成、病理診断医の生涯教育のための企画を随時とり行っています。  
       
   学会誌・学術図書などの発行  
     病理学に関する月刊学術英文雑誌"パソロジー・インターナショナルPathology International"は50年を越える歴史があります。わが国はもとより、諸外国の病理学者からの論文も掲載されます。学術雑誌としての質の高さ を測る1つの国際的指標としてのインパクト・ファクターは約2.2です(2022年)。わが国で発刊される英文雑誌としては、健闘しているといえましょう。
 日本語で書かれた学術雑誌としては「診断病理」が年4回刊行されています。誌名からもわかる通り、病理診断にかかわる研究論文が掲載されます。20年をこえる発行実績があります。
 このほか、「日本病理学会誌」(年2回)、各種会報が発行され、会員への情報伝達と意見交換の場を提供しています。
 学会のホームページでも活動の内容を知ったり、意見を述べたりできます。
 
       
   研究および調査  
     本学会では国際的にも類例をみない「日本病理剖検輯報」を年1回刊行しています。病理解剖の個々の記録を多数あつめますので、日本人の病気の実態がうきぼりにできる貴重なデータがえられます。約50年にわたって継続してきたもので、今後もつづけられます。  
       
   病理専門医などの資格認定  
     病理専門医・口腔病理専門医の認定を毎年1回行っています。実技による試験、口頭諮問が2日間にわたって行われます。年によって変動しますが、合格率は 約70~80%です。これらの専門医は一定年数毎に資格要件を満たしているか否かのチェックをうけ、更新できるかどうかの判定をうけます。病理専門医は、 厚生労働省の基準をみたしているので、各病院に勤務する常勤病理医はそれぞれが個人名で広告されています。
 これらのほか、病理医をめざす医師むけの研究施設の認定やガイドライン作成も行っています。
 
       
   学術団体との協力、連係  
     医学に関する他の学会との会議共催・後援を毎年多数行っています。癌(腫瘍)の病名や所見に関する用語や定義の統一、標準化を目指して関係各学会との調整を随時行い、わが国の医療の標準化に貢献しています。
 英国病理学会、ドイツ病理学会とは会員の相互派遣、学術交流を毎年行っています。
 
       
   その他の事業  
     病理診断に関して他の専門家の意見を求めるコンサルテーション・システムを運営しています。このほか、適宜、意義のある企画をとりあげ実施しています。