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日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞式の御報告 |
令和5年4月14日
将来的に日本の病理学がバランスよく発展していくためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も強力に推進する必要があります。ところが昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき問題です。この問題を少しでも解決するために、本賞は創立100周年記念事業の一環として、医師・歯科医師で33歳以下の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられたものです。
令和4年度は6名の応募者がありましたが、全員が1次審査を通過し2次審査に臨みました。第112回日本病理学会総会第1日目午後に2次審査を実施し、以下の3名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも、来年名古屋で是非挑戦していただきますようお願いいたします。
令和4年度受賞者(写真一番右は池田栄二会長、右から左、左は小田義直理事長)
松田 紘典(慶應義塾大学)肝細胞癌の血管構造解析ならびに血管新生因子発現解析
小山 慧(秋田大学)正常卵管に存在するβ-catenin異常細胞集塊"β-catenin signature
城戸 完介(大阪大学)SMARCA4低発現且つSMARCA2高発現の卵巣高異型度漿液性癌細胞がプラチナ製剤抵抗性に寄与する
病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 豊國 伸哉