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日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞式の御報告 |
令和元年5月10日
将来的に日本の病理学がバランスよく発展していくためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も強力に推進する必要があります。ところが昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき事態です。この問題を少しでも解決するために、本賞は創立100周年記念事業の一環として、医師・歯科医師で33歳以下(平成29年度より変更)の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられたものです。当初の計画では5年間の予定でしたが、今年度からさらに2年間継続することが理事会で決定されています。
平成30年度は、7名の応募者がありました。委員会のすべてのメンバーの確認による1次審査の後に、7名全員が2次審査に臨みました。第108回日本病理学会総会第1日目午後に2次審査を実施し、以下の3名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも、来年再度挑戦していただければと思います。
平成30年度受賞者
(向かって右から左に、ただし一番右は坂元亨宇会長、一番左は北川昌伸理事長)
橋本 大輝 (国立がん研究センター中央病院病理・臨床検査科)
大腸鋸歯状病変の分子病理学的解析
田原沙佑美 (藤田医科大学医学部病理診断学講座)
除菌後胃癌背景胃粘膜におけるDNAメチル化異常の蓄積
美山 優 (東京大学大学院医学系研究科人体病理学・病理診断学分野)
尿路上皮癌では腫瘍PD-L1発現と血小板は相互に腫瘍進展に寄与する
病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 豊國 伸哉