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技術講習会-分子病理学の基礎技術-9 の受講者の募集について |
-病理に役立つ細胞マーキング-
組織は多種多様な細胞集団によって構成されていますが、各々の集団にはそれぞれ個性があります。その個性を明確化するように「マーキング」して解析するこ とは組織そのものの特性を明らかにする上で必須の技術です。病理診断をする際も、多様な細胞をヘマトキシリンやエオジンによる染色、あるいは免疫染色によ り「マーキング」することで組織診断を下しています。病理学研究においても、多種多様な細胞集団から、ある特定の細胞を「マーキング」して選び出し、その 挙動を調べる技術が多用されています。近年、マーキング技術、マークされた細胞を単離する技術の顕著な進歩がみられ、実際の病理診断、病理学研究において その習得は重要となっています。
そこで第9回日本病理学会病理技術講習会では、病理診断、病理研究に多用される細胞マーキング、その応用についての技術講習を行います。まず、遺伝子およ び蛋白質をマーキングする技術として、DNAレベルでの変異のマーキング、DNA変異の結果を蛋白質レベルの変化として捉えるマーキング、蛋白質、 mRNAの発現パターンの違いをマーキングする方法について講習を行います。さらに蛍光色素で細胞を標識して、その挙動を調べる方法について、また腫瘍幹 細胞を単離する際に用いられるマーキング技術について講習を行います。
以下の要領で参加者を募集いたしますので、会員諸氏にはふるってご応募されますようにご案内いたします。なお、本講習会の受講により日本病理学会病理専門医資格更新のための生涯学習単位5単位が認められます。
記
1. 日時:2009年11月18日(水)
第55回日本病理学会秋期特別総会前日13:00-17:20
2. 場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷 2F 瑠璃西の間
3. 演題と演者
(1)「DNAレベルでの変異のマーキング」
藤井 博昭(上尾中央臨床検査研究所)
(2)「DNA変異の結果を蛋白質レベルの変化として捉えるマーキング」
横崎 宏(神戸大学)
(3)「蛋白質、mRNA発現パターンのマーキング; in situ hybridizationを応用として」
國安 弘基(奈良県立医科大学)
(4)「EGFPなど蛍光色素を利用したマーキング」
大保木 啓介(国立成育医療センター)
(5)「マーキング技術を利用した腫瘍幹細胞の同定」
森井 英一(大阪大学)
4. モデレーター:青笹 克之、森井 英一(大阪大学)横崎 宏(神戸大学)
5. 講義担当者:5名
6. 募集人員:120名
7. 受講料:5,000円(ハンドアウト代含む)
8. 応募、問い合わせ、参加決定:
(1)受講希望者は、受講を希望する旨とともに、氏名、所属、会員・非会員の区別、連絡先(住所、電話番号、FAX番号、E-mail address等)を記載の上、以下の応募先までお申し込みください。
応募先:社団法人日本病理学会事務局
TEL:03-5684-6886 FAX:03-5684-6936
E-mail:
jsp-admin@umin.ac.jp
内容の問い合せ先:森井英一(大阪大学・病態病理学・病院病理部)
TEL:06-6879-3711 FAX:06-6879-3719
E-mail:
morii@patho.med.osaka-u.ac.jp
(2)学会員は先着順に参加決定いたします。非会員は10月15日時点での空き分について参加を受け入れます。
<プログラム(予定)>
13:00~13:05 |
「講習会のねらい」 |
13:05~13:55 |
「DNAレベルでの変異のマーキング」
藤井 博昭(上尾中央臨床検査研究所) |
13:55~14:45 |
「DNA変異の結果を蛋白質レベルの変化として捉えるマーキング」
横崎 宏(神戸大学) |
14:45~15:25 |
「蛋白質、mRNA発現パターンのマーキング; in situ hybridizationを応用として」
國安 弘基(奈良県立医科大学) |
15:25~15:35 |
休憩 |
15:35~16:25 |
「EGFPなど蛍光色素を利用したマーキング」
大保木 啓介(国立成育医療センター) |
16:25~17:15 |
「マーキング技術を利用した腫瘍幹細胞の同定」
森井 英一(大阪大学) |
17:15~17:20 |
「講習会のまとめ」 |
<主催者>
日本病理学会研究推進委員会