HOME
>
日本病理学会について
> 日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞式の御報告
日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞式の御報告 |
将来的に日本の病理学がバランスよく発展していくためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も強力に推進する必要があります。ところが昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき事態です。この問題を少しでも解決するために、本賞は創立100周年記念事業の一環として、医師・歯科医師で35歳以下(平成24年度より変更)の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられたものです。当初の計画では5年間の予定でしたが、来年からさらに4年間継続することが理事会で決定されています。
平成28年度は、2次審査の定員ちょうどの8名の応募者がありました。委員会のすべてのメンバーの確認による1次審査の後に、8名が2次審査に臨みました。第106回日本病理学会総会第1日目午後に2次審査を実施し、以下の5名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも、来年再度挑戦していただければと思います。
平成28年度受賞者(右から左に、ただし右から3人目は深山正久理事長)
大原 悠紀(名古屋大学)「悪性中皮腫の新規治療法・予防法の開発」
西東 瑠璃(東京大学)「胃癌における炎症・免疫関連分子PD-L1及びNRLP3の機能解析」
田原 紳一郎(大阪大学)「子宮内膜癌におけるS100A4の発現と組織形態及び機能に関する検討」
峰 宗太郎(東京大学)ヘルペスウイルス関連B細胞性リンパ腫由来新規細胞株の樹立とその病理学的解析」
山﨑 有人(東北大学)「原発性アルドステロン症の非腫瘍性病変における病理組織学的分類」
病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 豊國 伸哉