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日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞 授賞式 の御報告 |
平成25年6月10日
将来的に日本の病理学がバランスよく発展していくためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も強力に推進する必要があります。ところが昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき問題です。この問題を少しでも解決するために、本賞は創立100周年記念事業の一環として、医師・歯科医師で35歳以下(平成24年度より変更)の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられたものです。平成27年度までの残り3回の継続が予定されています。
平成24年度は、8名の応募者がありました。第102回日本病理学会総会第1日目午前に2次審査を実施し、以下の5名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも是非積極的に御応募いただきますようお願いいたします。
平成24年度受賞者(50音順、写真右から左に)
菅野 宏美(北海道大学)「悪性神経膠腫および髄膜腫の臨床病理学的解析」
齊藤 涼子(東北大学)「乳癌組織におけるAryl hydrocarbon receptorと臨床学的事項およびaromatase発現との関わりについての検討」
杉本 幸太郎(札幌医科大学)「上皮組織におけるタイト結合の形成とその調節機構」
常松 貴明(広島大学)「口腔癌の発生・進展に関わる分子病理学的研究」
三好 寛明(久留米大学)「悪性リンパ腫の疾患概念と治療に関する検討」
※写真左:安井弥学術委員長 右から4人目:深山正久理事長 写真右:佐藤昇志第102回総会会長
病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 豊國 伸哉