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日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞 授賞式 の御報告 |
平成24年4月28日
将来的に日本の病理学がバランスよく発展していくためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も強力に推進する必要があります。ところが昨今の若手医師の研究指向者の激減は憂慮すべき問題です。この問題を少しでも解決するために、本賞は創立100周年記念事業の一環として、医師・歯科医師で32歳以下の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられたものです。平成27年度までの5年間の継続が予定されています。
今年度は、7名の応募者がありました。3月末に名古屋大学において2次審査を実施し、以下の5名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも是非積極的に御応募いただきますようお願いいたします。
平成23年度受賞者(アルファベット順、写真左から右に)
永井 裕崇(名古屋大学)「繊維状物質の発がん機構の解明」
信澤 純人(群馬大学)「神経膠腫におけるIDH1/2遺伝子変異」
里見 介史(筑波大学)「神経内分泌腫瘍におけるロゼット構造の形態形成機構の解明と臨床応用」
柴原裕紀子(東北大学)「乳癌におけるアロマター背阻害剤投与によるmicroRNAの変動および腫瘍抑制miRNA let-7によるアロマターゼ遺伝子の制御に関する検討」
田中 麻里子(東京大学)「浸潤性膵管癌・胆管癌の発癌過程の研究」
病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 豊國 伸哉