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HOME > 日本病理学会について > 日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞の御報告 


日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞の御報告 

令和2年8月20日


将来的に日本の病理学がバランスよく発展していくためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も強力に推進する必要があります。ところが昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき事態です。この問題を少しでも解決するために、本賞は創立100周年記念事業の一環として、医師・歯科医師で33歳以下(平成29年度より変更)の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられたものです。当初の計画では5年間の予定でしたが、来年で10年となります。

令和元年度は、8名の応募者がありました。委員会のすべてのメンバーの確認による1次審査の後に、8名全員が2次審査に臨みました。本年度は第109回日本病理学会がCOVID-19に伴いオンライン開催となったため、8月20日午後に別途設定されたオンライン会議で2次審査を実施し、以下の3名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも、来年再度挑戦していただければと思います。

令和元年度受賞者

滝  哲郎 (名古屋大学大学院医学系研究科 腫瘍病理学)
GPIアンカー型タンパク質CD109は肺腺癌の間質浸潤の制御因子である

松本  穣 (徳島大学大学院医学研究科 疾患病理学分野)
AIREによる糖尿病抵抗性獲得機構の実験病理学的解析

箱崎 眞結 (東京大学大学院医学系研究科 人体病理学分野)
脳内でβアミロイドーシスを誘発する可溶なAβオリゴマーの解析


病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 豊國 伸哉