第1部 研究用病理組織検体の適切な採取部位

[総論]

設問5: 解説

■解答

a, b →○

c. 断端評価が不可欠な場合などは、画像の比較にこだわらずに病理学的評価が可能な割面を出すことを優先する。

d. 出来るだけ小さな切れ込みから検体を採取しようとすると、却って標本に不規則な凹凸ができたり、腫瘍部が採取されないなどの弊害が生じる。腫瘍の肉眼観察や良好な操作の確保のために十分な割を入れ、採取後の固定時に縫合やピンで固定することによって組織の変形を出来るだけ最小限にとどめる工夫を施すことが、診断・研究のどちらにとっても望ましい。