第1部 研究用病理組織検体の適切な採取部位

[総論]

設問5

正しい選択肢を全て選べ

a. 割を入れる方向の決定には、癌取扱い規約に基づく標準的な切り出しがどのようになされるかを把握する必要がある。

b. 腫瘍の拡がりは、各臓器で決められた解剖学的部位への腫瘍浸潤の有無によって評価される為、腫瘍の拡がりの評価に必要な部位や他臓器への浸潤が疑われる場合にはその部位に割を入れないように注意する。

c. 実質臓器における検体採取のための割の入れ方は、いかなる場合も画像と肉眼像・組織像と比較し易い割を入れることが望ましい。

d. 実質臓器の腫瘍から研究用検体を採取する場合、割面の写真に採取時の切れ込みが入ってしまい、固定後の組織の変形が目立つなどの弊害が生じるため、出来るだけ小さな切れ込みから採取をおこなう必要がある。