第1部 研究用病理組織検体の適切な採取部位

[総論]

設問6

正しい選択肢を全て選べ

a. 癌部と非癌部の双方から検体を採取する場合、採取器具は別にするのが望ましいが、やむを得ない場合は癌部から先に採取した後に非癌部の採取を行う。

b. 肉眼的に色調や形状が異なる腫瘍の場合には、分化度や組織構築の違いなどが示唆されるため、各々について採取するのが望ましい。

c. 腫瘍先進部から研究用の検体を採取すると正常細胞のコンタミネーションがおこる可能性があり、腫瘍内部については壊死、出血、変性部分を採取する可能性があるため、注意が必要である。

d. 写真は進行胃癌 (Type 2病変)の胃切除検体である。腫瘍は緑四角部位であるが研究用検体採取は、青四角部が望ましい。