2024年5月アーカイブ

2024年5月22日

胃癌CLDN18タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製の保険収載のお知らせ

会員各位

令和6年5月23日
一般社団法人日本病理学会 医療業務委員会
委員長 佐々木 毅

胃癌においてCLDN18を標的とした分子標的治療が実用化されました。
胃癌患者において、病理組織検体を用いたCLDN18タンパク免疫染色(免疫抗体法)が、抗claudin18.2抗体薬ゾルベツキシマブの適応を判定するための、体外診断用医薬品(コンパニオン診断薬)として用いられます。
詳細に関しては、以下をご参照ください。

【保険収載に関して(こちら)】
*収載日:2024年5月1日より
*保険収載名称:CLDN18 タンパク免疫染色 (免疫抗体法)病理組織標本作製 (免疫染色)
「第13部 病理診断」
*点数:2,700点(「N005-3 PD-L1 タンパク免疫染色(免疫抗体法) 病理組織標本作製」の点数2,700点を準用)

【体外診断用医薬品(コンパニオン診断薬)としての承認】
*承認日:2024年3月14日
*試薬販売開始日:2024年6月3日
試薬販売等の詳細はこちらをご参照ください。
・2024年5月22日(水)抗claudin18.2抗体薬ゾルベツキシマブの薬価収載が中医協で承認されました。

「バイオマーカー検査の手引き」に関しては、以下URLをご参照ください。
https://www.pathology.or.jp/news/whats/-1.html

以上

2024年5月20日

「デジタル病理画像を用いた病理診断のための手引き(第二版)」および「病理診断のためのデジタルパソロジーシステム技術基準 第4版」の策定について

令和6年5月20日

会員各位
デジタルパソロジー・医療情報委員会委員長 吉澤 明彦

この度、日本病理学会では、デジタル技術や情報通信技術の進歩や新たな知見等の報告を受け、既に発行している「デジタル病理画像を用いた病理診断のための手引き 」(2016年)、「デジタルパソロジーガイドライン」(2018年)および「病理診断のためのデジタルパソロジーシステム技術基準 第3版」(2019年)を統合し、新手引き(第二版)、新技術基準(第4版)を策定いたしました。
以下、改訂版を公開いたしましたので、ご閲覧いただければ幸いです。

なお、デジタルパソロジーにて病理診断を行い診療報酬を請求されているご施設では、準拠していいただく内容が示されていますので、必ずご一読のほどよろしくお願いいたします。

「デジタル病理画像を用いた病理診断のための手引き(第二版)」

「病理診断のためのデジタルパソロジーシステム技術基準 第4版」


(ご参考:2019年4月24日記事)
デジタルパソロジー検討委員会委員長 森井 英一

この度、日本病理学会では、病理診断分野における情報通信技術、
特にデジタル画像技術の応用研究の進展、whole slide imagingの発展を受け、
「デジタルパソロジーガイドライン」を作成しました。
また、同時に「病理診断のためのデジタルパソロジーシステム技術基準」も改定しましたので、
両者をHPに掲載させていただきます。
技術発展の目覚ましい分野であり、今後も改定を重ねていく必要があると思います。
それに向けて忌憚のないご意見を賜れば幸いです。

「デジタルパソロジーガイドライン」(PDF)はこちら

「病理診断のためのデジタルパソロジーシステム技術基準第3版」(PDF)はこちら

2024年5月13日

日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞式の御報告

令和6年3月29日


病理学の健全な発展のためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も診断の修練と同様に大いに推進する必要があります。しかるに昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき問題です。この問題を少しでも解決するために、日本病理学会創立100周年記念事業の一環として、日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞が、医師・歯科医師で33歳以下の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられました。

令和5年度は4名の応募者があり、全員が1次審査を通過し2次審査に臨みました。第113回日本病理学会総会第1日目午後に2次審査を実施し、以下の3名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも、来年仙台で是非挑戦していただきますようお願いいたします。

令和5年度受賞者(写真一番左は小田義直理事長、左から右、一番右は豊國伸哉会長)

塚本 修一(神戸大学)食道扁平上皮癌細胞とマクロファージの直接接触を介した相互作用の解析
岸野 祐也(東京大学)FUSプロテイノパチーにおける神経変性機構の解明
杉田 佳祐(東京医科歯科大学)間接的CRISPR screening法の確立と細胞間相互作用による薬剤耐性遺伝子の同定

病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 宮崎 龍彦


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