特定非営利活動法人 日本病理精度保証機構との連携

 

【日本病理精度保証機構(JPQAS)について】

医療施設において質の高い病理診断を行うためには,病理技術や診断基準の標準化,およびこれに基づく病理診断部門内外での精度保証が必要不可欠となっています.病理診断における精度保証のうち,施設内での標本作製や顕微鏡観察に必要な染色,および病理医による診断・報告過程などに関する「内部精度管理」は,各施設にゆだねられ,そこにおいては,不断の努力が払われてきています.また,「外部精度評価」は日本病理学会が中心となり,研究レベルでのみ試行され,施設間の診断精度の差異が指摘されていますが,精度の向上を目指す組織的な事業活動は未だ行われていないのが現状です.

諸外国に目を向けると,このような病理診断の外部精度評価が継続的,恒常的に行われ,医療に不可欠な活動として実績をあげている国々も見られます.現在まで,日本病理学会が中心となり病理診断の質的向上に努めてまいりましたが,継続的,恒常的な精度保証機構の必要性,ならびに病理診断の医療における公共性を鑑みまして,今回,特定非営利活動法人が設立されました。

 

【日本病理精度保証機構との連携について】

日本病理学会・精度管理委員会 委員は,日本病理精度保証機構からの委嘱を受け,同機構・外部精度評価委員会・評価判定小委員会の委員も務めております.

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