2015年9月アーカイブ

2015年9月30日

一般社団法人日本病理学会平成27年度秋期特別総会(社員総会)のご通知

平成27年11月5日(木)14時00分より15時00分まで東京大学安田講堂(東京都・文京区)に於いて、一般社団法人日本病理学会平成27年度秋期特別総会(社員総会)を開催いたします。下記事項の審議となりますので、是非ともご出席くださいますようご案内申しあげます。正会員には出欠葉書を9月30日付で送付しておりますので、必要事項をご記入の上、10月13日(火)必着にて必ずご投函くださいますようお願いいたします。特にご欠席の場合には、この葉書が委任状となり、総会成立のための必要書類となりますので、ご高配下さいませ。尚、期日までに葉書のご提出がない正会員には、事務局もしくは担当理事よりメールまたは電話にて提出のお願いを差し上げる場合がございますのでご協力下さい。


議題
1.平成28年度事業計画ならびに収支予算の件
2.第63回(平成29年度)秋期特別総会会長選出の件
3.第107回(平成30年度)総会会長選出の件
4.日本病理学会誌(学会抄録集)紙媒体廃止の件
5.役員選挙制度変更にともなう定款施行細則、支部規程、役員(理事、監事)規程等改定の件
6.口腔病理専門医制度変更にともなう定款施行細則、口腔病理専門医制度
規程等改定の件
7.その他
以上


出欠葉書(委任状を含む)送付の留意事項
※1.学術集会にご参加の場合でも、この社員総会(約1時間)をご欠席される場合は、「欠席」となり、委任状のご提出が必要となります。
※2.委任状は本人の署名、捺印(原則サインは不可)の両方が揃わない場合、無効となり再提出をお願いすることとなります。
※3.名誉会員、功労会員、学生会員には定款により議決権がない(正会員ではない)ため、出欠葉書の郵送はされていません。
※4.提出期限は10月13日(火・必着) です。

医療事故調査制度の開始と病理解剖について

平成27年9月30日
一般社団法人日本病理学会
理事長 深山 正久
関係各位
 平成27年10月1日より、医療法における医療事故調査制度が施行となります。(参照:厚生労働省ホームページ

この制度においては、医療事故が発生した場合、調査の一環として解剖を実施するケースが想定されています。

本学会としては、本制度における解剖については、病理解剖として行い、主執刀及び報告書の作成を、病理専門医資格を有する者が行うことが望ましいと考えております。

 尚、病理解剖実施後は、その他の病理解剖例と同様、日本病理学会剖検輯報へデータ登録いたしますので、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。


参考資料

>>解剖調査実施マニュアル案(2009年度版)
第3グループ:責任担当者 深山 正久、山内 春夫
厚生労働科学研究費補助金地域医療基盤開発推進研究事業
診療行為に関連した死亡の調査分析に従事する者の育成及び資質向上のための手法に関する研究
研究代表者 木 村 哲

2015年9月18日

第9回 診断病理サマーフェスト 病理と臨床の対話 開催報告

筑波大学医学医療系、腎・血管病理学 長田道夫 
(第9回 診断病理サマーフェスト世話人)

今年のサマーフェストは、どちらも例年開催されている病理学会の病理診断サマーフェストと腎病理夏の学校とのジョイントというかたちで2015年9月5日(土)、6(日)に京都テルサにて開催しました。例年のように8月開催は会場の都合でかなわず、9月になってしまいましたが、参加申し込みは多く会場の仕様を変更し、さらに追加募集を行いました。最終的には参加申し込み 486名、 当日参加者 475名 (研修医総数111名)病理学会会員211名 (病理研修医37名)でした。腎病理を専門としない(腎病理協会の会員ではない)病理医約200名。
今回のテーマは、「腎生検:患者のためになる病理診断のあり方」としましたが、腎生検病理診断の本質、すなわち臨床に意味のある病理診断をどのように構築するかについて、主に腎病理を専門とされない病理医と、これから腎臓内科を研鑽する臨床研修医に対して、わかりやすく解説することを目的としました。腎生検病理診断はアトラスを持っていてもなかなか診断できないという特殊な領域なので、講習会の時間内では十分に理解が難しいと考え、後に繰り返して勉強できるようにハンドアウトの充実を図り、また実際の標本の見方や考え方を提示するためにバーチャルスライドを用いた症例検討を行いました。
当日は400名を超える参加者の受付を円滑にするために、昨今のマラソン大会のように事前にハンドアウト引換券のはがきを発送し、400名が約10分で会場入りすることが出来たのでまず安心しました。京都テルサは講習会会場としては十分な環境であり、交通や会場としての利便性は高いことに加えて、バーチャルスライドも大型スクリーンで見やすく大変効果的でした。いくつかの工夫をして会の進行を遅らせることなく、ほぼ定刻に終了しました。昨年の乳腺のフェストで行われた実技応答の時間を別途設けることも、疑問点を会員でシェア出来て大変効果的でした。受講者は最後まで減らず会場は熱気にあふれており、腎生検病理診断への関心が高いことを実感しました。これも、今回講師として参加いただいた諸先生方の多大なるご協力の賜物です。また、このようなプログラムは、これまであまり行われてこなかったため、多少不安はありましたが、参加者数やハンドアウトの完売などから、腎生検病理診断の新しい診断セミナーのありかたでもあると思いました。プログラムを多少欲張ってしまい、休憩時間が少なかったことは反省すべき点ですが、それ以外は準備や運営は極めてスムースであり、これも病理学会事務局、京都大学スタッフの御協力の賜物と厚く御礼申し上げます。講評と閉会の挨拶は、小田義直担当理事と羽賀博典診断病理サマフーフェスト委員会委員長から頂きましたが、最後まで席を立つ参加者はほとんどおらず、大きな拍手の元に閉会しました。今後も、このような活動を、腎臓学会や病理学会を通して行っていきたいと思います。
 最後に、ご参加の皆様、病理学会事務局、京都大学スタッフの方々、そして本フェストのねらいを十分ご理解いただき、完成度の高いハンドアウトへの執筆、当日の時間内での充実したご講演をいただきました諸先生に感謝申し上げます。

【プログラム】

◆平成27年9月5日(土)

第1部 腎生検病理診断に必要な基礎知識
1.臨床に意味のある病理診断(片渕律子)
2.腎の疾患分類を理解する(長田道夫)
3.病理診断に役立つ臨床情報(西 慎一)
4.腎臓の構造と機能 (長濱清隆)

第2部 病変の読み方と病態の把握
1.糸球体病変の多様性活動性(清水章)
2.間質・血管病変の多様性活動性(岡一雅)
3.観察のフローチャート:主座時相(益澤尚子)
4.蛍光抗体法の質と診断意義(原重雄)
5.電顕診断の有用性と限界(上杉憲子)
6.小児の腎臓病の特殊性(松岡健太郎)
7.病理診断書の書き方(本田一穂)
8.質疑応答

演者
片渕律子 福岡東医療センター 腎臓内科
長田道夫 筑波大学 腎・血管病理学
西 慎一 神戸大学 腎臓内科
長濱清隆 日本医科大学 第一病理
清水章 日本医科大学 第一病理
岡一雅 兵庫県立西宮病院病理診断科
益澤尚子 大津市民病院 病理科
原重雄 神戸大学 病理診断科
上杉憲子 筑波大学 腎・血管病理学
松岡健太郎 国立成育医療センター 臨床検査部
本田一穂 昭和大学 解第一剖学
大橋隆治 日本医科大学 病理診断科
小池淳樹 聖マリアンナ医科大学 病理学
大橋健一 横浜市立大学 病理診断科
小林凡子 土浦協同病院腎臓内科
長谷川詠子 虎の門病院腎臓内科


◆平成27年9月6日(日)
第3部 症例検討
1.症例1 FSGS 
ネフローゼ症候群の鑑別診断(清水章)
2.症例2 ループス腎炎 
メサンギウム/管内増殖の鑑別診断(原重雄)
3.症例3 半月体形成性糸球体腎炎 
管外増殖の鑑別診断(大橋隆治)
4.症例4 膜性増殖性糸球体腎炎  
MPGNの鑑別診断(本田一穂)
5.症例5 間質性腎炎 
間質性腎炎の鑑別(小池淳樹)
6.血栓性微小血管症 
TMAの鑑別 (大橋健一)

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2015年9月 8日

第12回病理学カンファレンス 報告

病理学会員のみなさまに置かれましてはご清祥と存じます。
去る7月24・25日に六甲山ホテルにおいて盛会のうちに無事、終了させていただきました。
今回の企画テーマは、デジタル病理学における形態の数値化とそこからはじまる時空間を超えての情報交換が可能となる利便性、数理解析による形態解析とどこまで自動診断としての精度が高まる可能性についてでした。さらにデジタル病理学の間を埋めるような生物学の発展についてでした。我が国の最先端の方々とドイツ・ハイデルベルグ大学のEils教授に、お忙しい中を泊りがけのカンファレンスに参加・講演をしていただきました。参加のポスター発表も、余りの熱気で予定時間をオーバーしてしまいました。アンケート結果からも、参加者にとって病理診断と病理学の明日を考える機会となったと自負しております。
カンファレンス当日の天候には恵まれました。しかし、丁度1週間前に上陸した台風11号のため、表六甲ドライブウェイが通行止めとなっており、シャトルバスの送迎に時間がかかったこと、最寄り駅からタクシーの参加者には迂回のために出費が多かったことは残念でした。台風と重なっていたら偶発事故も含めて開催すら危ぶまれたことを考えると、関係者全員の日頃の心がけの賜物と感謝申し上げます。
 来年は六甲山ホテルの改修工事もあり、どのような会場運営となるかは不明ですが、さらに多くの学会員が参加され熱気溢れるカンファレンスとなることを祈念致します。

>>アンケート集計結果はこちら
世話人:東北大学加齢医学研究所 病態臓器構築研究分野 福本 学
manabu.fukumoto.a8@tohoku.ac.jp
022-717-8507
東京医科大学 分子病理学分野 黒田雅彦
kuroda@tokyo-med.ac.jp
03-3351-6141 (ex 253)

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2015年9月 6日

日本病理学会認定施設の認定申請および登録施設の確認申請について

日本病理学会認定施設の認定申請(新規)について
第38回(平成27年)の認定審査のための申請を下記の通り受付けますので、ご通知申し上げます(剖検例が剖検輯報に登載されていることが必須です)。申請ご希望の施設は、書類をメールにてお取り寄せ下さい。

1.申請締切
平成27年10月31日(土)消印有効

2.申請に必要な書類 ※書類は9月中旬頃から送付開始予定
1)日本病理学会認定施設認定申請書(郵送でお送りします) 1通
2)認定施設認定申請書資料 1通(MS-Word版  PDF版) (付.記入要領 PDF版) 1通

3.申請に必要な書類の請求・送付先
〒 113-0034
東京都文京区湯島1-2-5 聖堂前ビル7階
日本病理学会事務局 施設申請受付係
TEL 03-6206-9070
E-mail:jsp-admin@umin.ac.jp

認定施設審査細則

日本病理学会登録施設確認申請(新規)について
第38回(平成27年)の登録施設確認を行うにあたり、下記により確認申請を受付けますのでご通知申し上げます(剖検例が剖検輯報に登載されていることが必須です)。申請ご希望の施設は、書類をメールにてお取り寄せ下さい。

1.申請締切
平成27年10月31日(土)消印有効

2.申請に必要な書類 ※書類は9月中旬頃から送付開始予定
1)日本病理学会登録施設確認申請書(郵送でお送りします) 1通
2)日本病理学会登録施設被登録承諾書(郵送でお送りします) 1通
3)登録施設確認申請書資料 1通(MS-Word版 PDF版) (付.記入要領 PDF版)1通

<注意>
1)は既に認定施設として認定されている大学の病理学講座・病理部等より申請して下さい。
2)はこれから登録を受けようとする病院より提出して下さい。
3)はこれから登録を受けようとする病院の専任又は非専任の病理医が記入することが望まれます。

3.申請に必要な書類の請求・送付先
〒 113-0034
東京都文京区湯島1-2-5 聖堂前ビル7階
日本病理学会事務局 施設申請受付係
TEL 03-6206-9070
E-mail:jsp-admin@umin.ac.jp

登録施設審査細則

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