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分子病理専門医制度について

2019年7月2日
一般社団法人日本病理学会
分子病理専門医制度運営委員会

(1)分子病理専門医認定制度の目的(分子病理専門医制度内規より抜粋)
ゲノム医療実現のための分子病理学の重要性にかんがみ,日本病理学会分子病理専門医の制度を設ける。この制度は,ゲノム医療において求められる技術や知識を身につけ、エキスパートパネル等で卓越した知識のもと助言等が可能な能力の優れた専門の分子病理医を認定することにより,わが国の医療の一層の充実と発展に寄与し,併せて分子病理学の進歩発達に資することを目的とする。

(2)分子病理専門医とは?
がんゲノム医療中核拠点病院におけるエキスパートパネルあるいはがんゲノム医療連携病院等において、病理診断をもとに遺伝子パネル検査等の結果に関して、医療関係者に助言が可能で、分子病理レポート作成が可能な卓越した分子病理学の知識を有する病理専門医をさす。がんゲノム医療の現場で実際に求められる実践的な病理医の資格である 。

(3)分子病理専門医(暫定)の認定の経緯
2018年に厚生労働省で開催された「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定要件に関するサブワーキンググループ(ゲノムSWG)」の議論の中で遺伝子パネル検査に用いる検体は「病理組織FFPE検体」であることを鑑み、病理診断とともに遺伝子パネル検査結果を解釈できるのは病理医のみであることが述べられた。これに基づき、「分子病理専門医の認定を開始した」ことがゲノムSWGで明言され、2018年3月末にがんゲノム医療中核拠点病院11カ所に勤務する病理専門医より書類審査により分子病理専門医(暫定)71名を病理学会が認定した(2019年4月時点で87名)。

(4)分子病理専門医認定について
分子病理専門医には「分子病理分野に関する基礎から臨床応用までを含む知識」が求められることを鑑み、教育カリキュラムを検討、整備し、それらを含む筆記試験を実施し、合格者を分子病理専門医として認定する。

(5)分子病理専門医が備えるべき知識、技術等のうち特に重要視した点
遺伝子パネル検査には「病理組織FFPE検体」が使用されることを鑑み、その品質管理、NGSおよびがんゲノムの知識、腫瘍細胞比率のカウントの方法など実地で求められる技術面の知識を重視した。また、機微なゲノム情報(2次所見:生殖細胞系列遺伝子変異等)を扱うことに伴う、個人情報保護法やゲノム研究倫理指針の遵守、守秘義務など、倫理的観点からの人材育成にも重点をおいた。さらに、エキスパートパネルに提出される遺伝子パネル検査の結果情報が理解でき、その結果と病理組織診断をもとに、助言等あるいは分子病理レポート作成が行える知識の取得を重視した。



>>分子病理専門医認定制度