第3部の根拠となる実証解析データ

[実証データ ⑥] ホルマリンを含まない固定液の免疫組織化学への影響

  • 脳腫瘍・甲状腺癌・乳癌・大腸癌の同一症例の手術検体より、ホルマリン固定パラフィン包埋標本 (FFPE) とPAXgene固定パラフィン包埋標本 (PFPE)を作製し (脳腫瘍・甲状腺癌・乳癌症例においてはほぼ等大の対面から、大腸癌は別部位から)、各種抗体を用いて免疫組織化学への影響を評価した。

    ホルマリンを含まない固定液の免疫組織化学への影響
  • 本検討の限りでは、実施施設のルーチンの抗原賦活法 (40分)でPFPEの非特異的染色性が若干高いが、抗原賦活を短時間 (5分)とすることにより良好な結果が得られている。PAXgene固定は免疫組織化学に適していると考えられた。