第3部の根拠となる実証解析データ

[実証データ ④] ホルマリンを含まない固定液の組織像への影響

  • ホルマリンを含まない固定液としてPAXgene (Qiagen)を用いた。
  • 脳腫瘍・甲状腺癌・乳癌・大腸癌の同一症例の手術検体より、ホルマリン固定パラフィン包埋標本 (FFPE) とPAXgene固定パラフィン包埋標本 (PFPE)を作製し (脳腫瘍・甲状腺癌・乳癌症例においてはほぼ等大の対面から、大腸癌は別部位から)、HE染色標本を観察して形態への影響を評価した。

ホルマリンを含まない固定液の組織像への影響(低倍率)

ホルマリンを含まない固定液の組織像への影響(高倍率)

 

FFPE・PFPE間で低倍像・高倍像に顕著な差異を認めない。 PAXgene固定液は組織像に顕著な影響を与えないと考えられた。