第3部の根拠となる実証解析データ

[実証データ ①] 固定までの時間・固定時間・ホルマリンの種類と濃度のDNAの品質に対する影響

  • 多施設共同研究に参画する15施設において、ルーチンの病理標本作製業務における、平均的な手術検体の固定までの時間・固定時間・ホルマリンの種類と濃度に関する聞き取り調査を行った。
  • 上記15施設で作製したホルマリン固定パラフィン包埋標本を用い、TruSight Tumor (Illumina)によるDNAの品質検証として、リアルタイムPCR法により対照DNAとの間のΔCT値を測定した (ΔCT<4であれば、次世代シークエンサによる癌関連遺伝子の変異検索のためのライブラリ作成が可能と期待される)。
    固定までの時間・固定時間・ホルマリンの種類と濃度のDNAの品質に対する影響
  • 複数施設でのルーチンの病理標本作製業務に基づく知見で、摘出後10%緩衝ホルマリンで速やかに (3時間以内程度を目安に) 固定し、翌日に切り出しを行うことが望ましいと考えられた (A)